『勇誠(ゆうせい)』 度重なるボツからたどり着いた名前
投稿者:えり
わたしは子供が2人います。
1人目は女の子で、わりとあっさりと名前が決まりました。
しかし、2人目の男の子の名前はまったく決まらず、夫婦で困り果ててしまったのです。
なぜ、名前がまったく決まらなかったのか。
その理由は夫婦間での意見の食い違いからです。
1人目の時には、お互いの意見が合ったため時間がかからずに決めることができたのですが、2人目の時には意見があわず意見のすり合わせに時間がかかってしまいました。
主人が考えていたのは、優しさだとか誠実さを感じさせるような名前で、瑞樹のように綺麗な名前がよかったようなのです。
しかし、わたしは元気な子、健康な子というような意味合いで、ゆうきやげんきなど名前からエネルギーが溢れるような名前にしたかったのです。
お互いに、これなら相手が納得するのではないかと思うような名前を思いついては提案しあうのですが、なかなかお互いから了承の言葉がでません。
そこで、わたしが出した妥協案は1人目の子供の名前から一字をとって兄弟でお揃いの名前にするのもいいのではないかと提案しました。
お互いの意見が食い違っているならば、お互いに意見を変えて違う方向に考え始めたほうが、いい名前にたどり着けるのではないかと考えたためです。
夫婦で話し合い、1人目の子供の希という字をもらい、生まれる季節が冬だったので柚をつけて柚希はどうだろうという話になりました。
柚は柚湯から来ていて無病息災や、明るい未来などの意味合いを込めて柚の文字をあてることを考えました。
わたしも夫も納得してこれならいいかもと思える名前にたどり着くことができたのです。
しかし、この柚希も新たな問題を生むのです。
それは、女の子っぽい名前だという周囲からの指摘を受けたことから始まりました。
わたしたち夫婦は女の子っぽいと思っていなかったので、その指摘にとても驚いたのです。
そこから、女の子っぽい名前をつけることで友達から、からかわれてしまうのではないかという不安を感じるようになったのです。
しかし、生まれるまでもう時間がありません。
もう一度最初の夫が考えていた誠実、わたしが考えていたエネルギーが溢れるような文字という意見に戻り、勇誠という名前にたどり着いたのです。