『康則(やすのり)』 兄の命のバトンと父の想いを受け止めて元気に答える息子

投稿者:み~にゃん

康則(やすのり)は二人目の子どもです。
一人目の子どもは私たち夫婦で大切にお腹で育てていたのですが、7ヶ月の安定期と言われるときにお腹の中で心臓が止まってしまって死産として生まれました。
原因はお医者さんにわからないといわれ、年末ということもあって生まれてから2日も経たないうちに火葬・・・。
本当に悲しい思い出となってしまいました。
夫は「きっと心臓の病気だったのかな」と病気で亡くなったと信じています。

二人目を妊娠したとき、次も男の子だったら俺が名前を決めたいと夫は宣言し、性別がわかる頃に自ら病院の先生に「性別が知りたいです」と話しました。
子どもも夫の気持ちに答えるかのように、超音波でお腹を写したとたん思いっきり足の股を広げていて、先生が「自分からアピ-ルしてますよ、息子さんは」といわれて大爆笑。

夫は何日かかけて名前を真剣に考えて、私に「名前は決まったよ、康則にします」と言いました。
どういう意味かと尋ねると「とにかく健康で元気だったらなにも望まない。それから俺の大切な子どもだから俺の名前の漢字を一文字いれた」と。
長男が病気だったかはわかりませんが死産したことから、とにかく健康でという願いは私も同じだったので胸が詰まる想いでした。

そうして次男の名前は「康則」に決定。
夫の両親も、自分の息子の名前が入った孫がかわいくて仕方ないように大喜びでした。

その後、次男は夫の想いがわかるのか、すごくお父さん子でお父さんが大好きでたまらないようです。
加齢臭で臭いなと思っているのに子どもは「お父さんは臭くないよ」なんてかばったりしますし、他のお子さんはお母さん子が多い中、息子は今までずっとブレずにお父さんが大好きで、夫もそんな息子が大好きで休みの日は疲れていてもいっぱい遊んでくれます。

また、名前の願い通り、今まで元気すぎるほど元気で大暴れしていますが骨折もなく、大きな病気もしたこともありません。
体力もかなりあるようで、家中ほこりだらけになるくらいドタバタ暴れまわっているほど元気で仕方ないくらいです。

母親としても長男の死で健康に対して過敏なところがあるのですが、そんな不安も無くしてくれて本当に本当に有難いです。

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