『大悟(だいご)』 小さく産まれて大きく育つ

投稿者:うっさん

息子は30週という早産児でした。
妊娠中毒症(妊娠高血圧症)になり25週より管理入院をしていました。
お腹の中でうまく育っていないと判断され即出産となりました。
産まれてきた我が子の体重はわずか1000g。
頭は手の平でコロコロ転がせる。
手足は私の小指より細い。
両手で包み込める程小さな小さな身体でした。

とにかく生きて欲しい。
両親、親族は必死に願いました。
「小さく産まれて大きく育つ」
身体は小さくても心の中を広く大きくが両親の願いでした。
出産が急だったので名前を考えたのは産後でした。
命名本をペラペラめくっていると気になる漢字を見つけました。

【悟(さとる)】
「吾」は神聖な器の上にフタをかぶせた様子を表し、神様への願いを閉じ込め「(祈りの効果を)守る、防ぐ」の意。
これに「心」を意味する「忄」を合わせ、「心の明るさを守る、迷いをしりぞける」の意。

なんて素敵な漢字なのだろうと思いました。
あとは大きく育つことの意味をつければ…と「大」「悟」合わせて「大悟(だいご)」となりました。
誰が見ても読めて、男らしいと感じることのできる名前だと思います。

漢字だけの姓名判断では良い結果は出なくて祖父母と少々揉めましたが、想いをきちんと伝え全員納得し決定しました。
現在生後10ヶ月になる息子は超がつくほど順調に育ち、身体は標準よりだいぶ低いものの体重が正期産の正常値までに追いつきました。
これから伸びることに期待します。

両親、祖父母、友人からは「だいちゃん」と呼ばれいつもニコニコ。
呼ばれた方にズリズリ移動をしています。
病院に行った際、「〇〇だいごさん」と呼ばれた時がありました。
カウンターに1人のおじいちゃんが。
どうやら同姓同名だったようです。
少し古風だったかな。

毎年息子の誕生日に産まれてきてくれた時のことをしっかり思い出そうと思います。
そしていつか私達の想いを伝え立派な大人になることを心より願います。

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