『千夏(ちなつ)』 やっぱり自分たちが決めた名前
投稿者:イモムシ
私の場合は、妊娠が分かってから、夫とお遊び感覚で何回も名前の候補をあげては、お互いにそんな名前は嫌だ、何だかしっくりこないなぁという感じで、真剣に本とにらめっこをするということはありませんでした。
そんなことをずっと繰り返す内に、沢山候補にあがった名前の中から一つ、ぼんやりと女の子だったら”千夏”という名前が良いなぁ、と自分の中で思うようになっていきました。
そして妊娠6ヶ月を過ぎて、自分のお腹にいる子供が女の子だと分かり、その思いは私の中でしっくり来るようになったのです。
”千夏”という名前は私が趣味で描いていた漫画に出てくる女の子の名前で、芯の強い、明るい女の子という設定で自分でも気に入っていたキャラクター。
娘には明るく優しい子になって欲しい。いじめなどに負けない強さを持ってほしいと考えていましたので、ぴったりだなぁと思いましたが、決定せずに内に秘めていました。
なぜかと言うと、両家の両親の意見も尊重したかったからです。
娘は夫側の両親からすると初孫でしたので、名前はきっと気にしているだろうと推察していました。
なので臨月近くに名前をどうするか相談して、神社で名前を出して貰う事に話がまとまったのでした。
娘が生まれ、夫の両親は話し合った通り、神社で名前を貰ってきてくれました。
その時どんな名前が書いてあったか、殆ど忘れてしまいましたが、ピンとくる良い名前は正直一つもなかったのです。
しかし、わざわざ貰ってきてもらったので「その中から名前を付けないといけない」という義務感のようなものがあり、書かれた中で一番マシな「ユウナ」という名前にしようかと夫に話すと、「ユウナ=言うな!」という具合にいじめられそうだ、と気に入らず、そう言われたらその通りだと私も感じ、やめておこうと判断。
結局、神社で出してもらった名前が一つも良くないという残念な結果になり、”両親への気遣い”と”つけたい名前がない”という思いに挟まれ、私は悩みこんでしまいました。
夫も両親に相談してくれましたが、違う神社でまた名前を出して貰おうか?というややこしい話に発展し、うんざりして投げ出してしまう始末。
名前だけでこんなに面倒な事になるんだと、気持ちがぐったりしてしまった覚えがあります。
しかしある日、私の両親は自分達のつけたい名前にしなさいと言ってくれていたので夫の両親もそう言ってくれないかな、と切に思いながら入院先のベッドで寝ていると、夫のお母さんから電話が入り、まさに「つけたい名前にして良いよ」と言ってくれました。
そうしてようやく”千夏”という名前に決まり、その日から私も安心して寝ることが出来ました・・・。
”千夏”という名前になった娘は2月生まれ。
周りのママさん達からは「夏に生まれたの?」「何で冬に生まれたのに”夏”なの?」とよく聞かれます。
一般的に季節の漢字が入っていると、昔から生まれた季節などを付ける人が多いので、そう連想してしまうのでしょうね。
両親以外の身内からも名前の理由をよく聞かれました。
しかし”千夏”という名前は”ちーちゃん”や”ちなっちゃん”と呼びやすく、キラキラネームでも無く一般的な名前というのもあり、両家の両親はすんなり受け入れてくれました。
今思えば、さっさと”千夏”にしたい、自分達で名前を付けたい、と言えば良かったのです。
あんなに悩んだのがバカらしく思えます。
やはり、たくさんの名前の中からピンとくる、自分達がその子に付けたいと思う名前を付けるのが一番なのだと今では思います。