『渚(なぎさ)』 我が子の命名で母の夢をかなえることができました

投稿者:ankoromoti

結婚する前、具体的に言うと早くも中学生の頃から子供の名前は「なぎさ」にしようと決めていました。
なぜ「なぎさ」にしようと思ったかというと、それは私の妹が生まれたときの話と深い関係があります。

当時、私の父と母は、私の妹の名前を「なぎさ」にしようと考えていたそうなのですが、いざ市役所に届け出る際、「汀(なぎさ)」という感じが、人名漢字として使えなかったらしいのです。
市役所に届出に行ったのは父1人だったそうで、その字が使えないとわかった父は、独断と即興で、まったく別の名前にしてしまいました。

私が中学生になって、そのエピソードとともに、「なぎさ」という名前が本当に気に入っていたのになぁという母の気持ちを聞かされたとき、私自身が母親の夢を叶えると強く思ったのです。

あれから約15年が経ち、実際に自分自身に子供が生まれることになったときにはじめて、自分の妻に、過去のエピソードと、「なぎさ」という名前にしたいという気持ちを伝えました。
妻には妻の考えがあると思っていたので、もしかしたら反対されるかもしれないなと思いながら打ち明けたのですが、妻は私の思いに深く共感してくれ、また「男の子でも女の子でもどっちでもいけるね」とまで言ってくれたのは大変うれしかったです。
こうして、生まれる前(妊娠中)に、我が子の名前は決まったのでした。

漢字を選ぶ作業は、当時の両親が使用したかった「汀」はなかなか見たことなかったので、一般的な「渚」という字を使うことに。
グループバンドのスピッツの「渚」という歌の中には、「渚は二人の夢を混ぜあわせる」という歌詞があります。
自分たちの子供には、私と妻の夢が混じっているという思いもこめれると(後付けですが)感じました。
こうして「渚」という漢字の決定は驚くほどスムーズに行えました。

生まれてきた子供は男の子だったのですが、「なぎ」など可愛らしい愛称で家族や親戚、周りの人から呼んでもらうことができ、本当に「なぎさ」という名前にしてよかったです。
もちろん母親も非常に喜んでくれています。

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