『奈央(なお)』 祖父の易学はやっぱりすごい。
投稿者:カメロン
私の祖父は易学を勉強していて、命名のお仕事も副業でしていました。
祖父が易学を学んだのは私が小学生のころだったので、その頃、私を含む家族全員が改名しています。
(呼び方が変わるのは絶対に嫌だったので、漢字を変えました)。
なので、私が第一子を妊娠したことを知った祖父は、祖母と一緒にとにかく自分たちが思いつく最高の字画で名前をつけてあげようと思ってくれたみたいで、安定期に入ったころ祖父母の家に遊びに行くと「いいものあげるわ!男の子だったらこれ。女の子だったらこれ。」と嬉しそうに私に封筒を渡してくれました。
封筒を開けてみると鑑定書が入っていて、男の子の方には「智宏」、女の子の方には「満利子(まりこ)・範子(のりこ)」と。
なかなか字画のいいのがなくて一生懸命探してつけてくれたと聞いて、気持ちは汲みたかったのですが、私も初めての子供でどうしても自分たち夫婦で考えたくて、「参考にさせてもらうね。」と言うのが精いっぱいでした。

その後、赤ちゃんは女の子だとわかりました。
まりこものりこもかわいいけれど漢字が固いのが気になります。
キラキラネームをつけるつもりはないけれど、もう少し今風にしたい。
それに響きも文字も、もう少し丸みのある名前をつけたくて、祖父が考えてくれた漢字の画数を意識してあれこれ探しましたが、画数から考えるのは大変で、結局まずは夫婦で名前の響きを考え、それから漢字を探すことに。
祖父は自分の仕事にプライドをもっているし、今までこの名前で!と伝えて断られたことがなかったのか、すねてしまい、もう二度と名前はつけてあげないと怒られてしまいました。
ただ、祖父の易学の知識を私も両親も信じていたので、だめだとわかっている画数をつけるのだけは避けたく、歩み寄れるところがないか考えた結果、祖父から教わってお仕事を手伝ううちにある程度の知識がついた祖母に、こっそり私たちの考えた名前を伝えて画数を見てもらいました。
これなら100点ではないけれど祖父も納得してくれるだろうという名前を見つけてから、いくつか候補に挙がったほかの名前と混ぜて、5つくらいの候補にして「この中からおじいちゃんがいいと思う名前を選んでくれる?」とお願いしました。
そうして、思惑どおり選んでもらえた名前が「奈央」です。
「○○ちゃん」とちゃんづけで呼んでもらいやすい、かわいい響きがいい。
人の輪の中心にいられるように。
お友達を大切にして、周りの人からもかわいがってもらえるように。
という願いが込められています。
主人は漢字で書いた時に左右対称になる字を使いたかったそうです。
祖父は、「この中で選ぶなら奈央かなぁ。でも、この子は素直な賢い子だけど、頑固で、なかなか勝気な姉御タイプになるで。」と忠告してくれたのですが、「不慮の事故に合うとか、不遇の運命は避けたいけれど、気質に関することなら育て方で変わるかもしれないし、その子の特徴だと思ってつきあうよ。」と言って納得してもらったのですが、我が家の奈央は男勝りの頑固者!
親の願いどおり素直で愛嬌もたっぷりだけど、祖父の予言したとおりの娘にすくすく育っています。