『愛唯(めい)』 名前を決めるときは、不思議なことが起こります。

投稿者:かかん

私は小さい頃から最初に産まれる子どもは男の子が良いという願望が強かったので、その為の準備もしてきたつもりでした。
名前は当然かっこ良く、親しみやすい名前が良いと、いくつか候補も上げていました。
妻が妊娠中に産婦人科の先生が内視鏡で見た時も、「こりゃ男の子だ」とおっしゃりました。
それが妊娠8ヶ月目くらいの時だったので、「これは間違いないだろう」と、衣服も男の子のものを揃えて、私が暖めてきたかっこ良い名前の候補も妻に相談したりして、準備は万端でした。

しかし、状況は変わります。
臨月にさしかかった時に、女の子であることが判明したのです。
先生曰く、ちんちんとへその緒を勘違いしたらしく、男の子と言ってしまわれたようです。
結構良くあることらしいのですが、私たちにとってはそんなことはどうでもよく、フライング気味に準備したことを後悔するほかありませんでした。

妻は「どちらでも良いじゃない」と言ってくれましたが、私は正直この結果に素直に喜べませんでした。
「女の子か…荷が重いな。私はちゃんと好かれるだろうか。洗濯物を一緒に洗ってくれるだろうか」などと、まだ産まれてもいないのにそんな悲観的なことばかり考えていました。

そんな状態ですから、名前もろくに決まらないまま出産の日を迎えます。
午前4時に元気な女の子が産まれました。
陣痛が始まって4時間ほどの激闘でした。

私は今まで小さなことで悩んでいたことに気づきました。
初めて自分の命を掛けて守るべきものができました。
嬉しくて、でもプレッシャーで、不思議な感覚のまま、2~3日を過ごします。

しかしながらぼんやりとひとつの名前が頭に浮かんでいました。
それは「めい」というひびき。
それだけでした。

妻にそのことを話すと、「わたしも」と言いました。
赤ちゃんの顔を見ると何故かこの二文字が頭に浮かんでくる。
これまた不思議な感覚でした。
そして妻と同意見だったことも。

漢字については、地元で有名な占い師さんに字画等見てもらって一番のものを決めてもらいました。
正直ぱっと見読めないし、字画が多く堅苦しい漢字ですが、私の苗字は非常に字画が少なく、単純なので、バランス的には有りだと思いました。
ただ呼び方は非常に呼びやすく、字数も少なく、忘れないので、いろんな人に名前と顔を覚えてもらいます。

2歳になった娘は自分のことを「めいちゃん」と呼びます。
とてもかわいく、健康に育っています。
これからもずっと「めいちゃん」であり続けて欲しい、そう思います。

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