『美結(みゅう)』 猫の名前が響きの由来
投稿者:ペコチョビ
我が家は3匹の猫を飼育していて、その猫たちの名前は全て主人が名づけてました。
プー、ムニュ、ペコと名前はどれも短く、パッと呼びやすい、それでいて音の響きがいいのが特徴です。
悩んで決めるというよりも、姿・仕草・鳴き方などを観察してピンッときた直感で、彼は決めていたようです。
娘の名前も、彼のその直感から名づけられました。
娘の出産の時、私は前置胎盤という病気で、長く管理入院をしていました。
出産に対する不安ばかりが募っていて、名前を考える余裕がない精神状態でした。
そんな私の様子をみて、出産することに専念させた方がいいと判断した主人は、生まれる1ヶ月前くらいから、一人で名前を考えていたようです。
ただ猫の時とは違い、まだ見ぬ娘を想像するしかイメージを膨らませることができなかった様で、なかなかいつもの様にはピンッと閃かなかったようです。
女の子らしい、愛らしくて、でも他にはあまりいない珍しい名前がいいな、と悶々としていました。
そんなある日、彼は猫たちと家で過ごしていた時に「これだ!」という名前が急に閃いたそうです。
彼は名づけの本を持って、私の見舞いにきました。
そして、「いい響きの名前がひらめいた。名前はミュウにする」というのです。
ミュウという名前の響きを耳にした時、飼い猫の《ムニュ》という名前に似ていると思いました。
それを彼に伝えると、「そうそう。ムニュって響きが可愛いからさ、似た響きの音を考えて何度も呟いていたら、ミュウって、口からポロッと出てきたんだ」と嬉しそうに頷いていました。
あとは《ミュウ》という名前に相応しい漢字を一緒に探して欲しいと。
それからは、私も主人が持ってきた名づけの本を読みながら、画数もよくて、見栄えもいい漢字探し始めました。
そんな時、担当医師の方から、出産日(手術日)のお話があり、「緊急時に備えて、医師を3人揃えたいので、希望日は決められません。ちょうど36週目にしましょう。」と言われました。
36週目をカレンダーで確認をしてみると、その日は偶然にも私の30歳の誕生日でした。
最初は誕生日までには退院して、家族3人でゆっくり過ごしたいと考えていたので、退院がまだまだ先だと知るとガッカリしました。
しかし、主人に話すと、「一緒の誕生日なんて滅多にないぞ。いいじゃないか。」と大喜び。
誕生日が同じになるのなら、《ミュウ》という名前の《ミ》は、私の名前の漢字の《美》を一つ使おうという風に彼から提案がありました。
残るは、《ュウ》の漢字探しだけでした。
有・夕・優・遊・由と色々な候補があがり、最終的には姓名判断で字画がいい《結》が選ばれて、《美結(みゅう)》となりました。
当て字なので、特に深い意味はないのですが、ありそうでない珍しい名前なので、すぐに名前を覚えてもらえて、よかったなと今は思います。