『ましろ』 名づけは悩むのも楽しい

投稿者:マリ

予定日があと少しになっても、三女になるこの子の名前は決まっていませんでした。
どうしても色は入れたいものの最近噂のキラキラネームになってしまわまいように、夫婦でとても慎重になっていたことが原因でした。
とは言っても幾つか名前の候補はありました。
緑、白、紫。

しかしなかなか決まりませんでした。
どの名前も素敵だし、そもそも色ばっかりにこだわっていいのだろうかとか、お腹の子はどの色も気に入らないんじゃないかともかんがえてしまう日もありました。
考えれば考えただけ、いろいろな名前の候補が出てきました。
でも、何一つ決まらないまま予定日が近くなり季節はとても寒い時期になってきました。

まだまだ名前が決まらずに、絞った候補をラインで交換した時のことです。
そろそろ雪の降る季節だなぁなんておもっていて「マシロ」って季節に合うね、なんて流れになりました。
長女は夏の青空の色、次女は秋のイメージカラー、三女は雪の色なんて素敵だねって。

真っ白で粉雪で作った雪だるまちゃんのように柔らかいイメージを可愛らしいと思ったので、生まれる前には胎名が「しろちゃん」になりました。
生まれる少し前にはしろちゃんと呼ぶとお腹を蹴ってもごもごしてくれるようになったので、あ、気に入ってくれたかも、と感じることができました。
そこからは毎日のように「白ちゃん」と呼び続け、沢山自分の名前に慣れてもらおうと呼びかけました。

その後、無事に助産師さん二人と先生にみまもられながら生まれました。
一週間入院し、自宅に戻った後忘れもしません。
翌日は大雪で外には出られないほどでした。
マシロの名前に白雪のイメージは付けましたがまさか大雪やら吹雪やらが来るなんて、風景を全て白にしてしまうほどとは、と驚いた半面、もしかしたらとんでもない大物を産み落としてしまったのかもと予感させられました。

名前は無事に「ましろ」に命名され、雪みたいに白い肌と元気いっぱいの女の子に育っています。

error: