『櫂斗(かいと)』 名前の通り、自由に生きてほしい
投稿者:紅
長女は妻が命名したため、長男は私が命名することになりました。
女の子の名前はいくつか考えていたのですが、男の子の名前はまったく考えていなくて、妻には内緒にしていましたが、当時私は途方に暮れていました。
かといって、書店等で赤ちゃんの名前辞典を購入して決めるのも、なんだか誰かのアイディアをそのまま使用しているようで、どうも購入する気にはなれませんでした。
命名するにあたり1つ方針を決めていたことがありまして、それは意味を持たせるということです。
つまり、名前の漢字そのものに意味があるものを使用するか、もしくは名前の読みそのものに、意味があるかということです。
しかし、なかなかいい名前が思いつきませんでした。
そんなある日、仕事先から帰る車の中で信号待ちをしているときに、夕陽をバックにいくつかのスポーツカイトが浮かんでいるのを目にしました。
そこで、私の中に閃きが生まれました。
そうだ、名前を「カイト」にしようと。
以前から私自身、しがらみや自分の考えで非常に窮屈に生きていると自覚しており、自分の息子にはできるだけ周りの人間の思惑や期待などに左右されることなく、自分の思いを大切にして生きてほしいと考えておりました。
そして夕陽に浮かび、ゆっくりと空を駆けていくスポーツカイトの姿は、私が思い描いていた生き方そのものだったのです。
使用する漢字に関しても、カイトの「カイ」はオールを意味する「櫂」を使用することにしました。
これは、これから長く長く続いていく自分の人生を、手にしたオール、「櫂」で進んで行って欲しいと思ったからです。
さて、そんな我が家の長男ですが、現在5歳になり来年度は保育園の年長さんになります。
「自由に生きてほしい」と願った私の想いを知っているのか、非常に「自由」といいますか、私には出来ないような振る舞いを毎日しております。
もう少し「自由」でなくてもいいのになと、私と妻の頭を悩ませる日々が続いております。
しかし、私には出来なった両親に我がままを言ったりですとか、仕事に行ってほしくないと駄々をこねたりですとか、非常にのびのびと育っていて、少しうらやましくもあります。