『快青(かいせい)』 生まれた赤ちゃんへの1番最初のプレゼントは名前です。

投稿者:まきちゃん

お腹の中の赤ちゃんが男の子ということがわかってからどんな名前を付けてあげようか主人と相談していました。
11月が出産予定だったので季節は秋、秋を連想させる名前にしようか、男の子っぽい力強さを感じさせる名前を付けようか、いくつかの候補を考えながらノートに名前を書き連ねていました。
主人も同じようにノートに名前を書き溜めていて、休みの日にお互いの名前候補を見せ合いながら、その名前に込めた意味や思いを話し合っていました。

一か月くらい名前を書き溜めていた頃、2人が共通して使っていた漢字があることに気が付きました。
その漢字は「青」でした。
私は11月の澄み渡る空をイメージして使った漢字だったのですが、主人も同じような思いで使ったということが分かり、赤ちゃんには「青」を使った名前をプレゼントしてあげようと決めました。

青という漢字には、(あお)(せい)という二つの読み方があります。
漢字二文字で名前を考えた場合、最初に青を使うなら(あお)と読み、二文字目に青を使うなら(せい)という読み方にしようと決めました。
青斗(あおと)、青志(あおし)、快青(かいせい)、最終的に3つの候補に絞り込み、名前に込めた思いを考えてあげることにしました。

主人が考えた名前は快青(かいせい)でした。
「本日は快晴なり」という言葉の通り、晴れ晴れと、快い性格で秋空のように天高く大きく育ってもらいたいということと、出来るだけシンプルな漢字を使い、誰が読んでも「かいせい」と読めるような漢字を当ててあげたいという想いを込めて考えてくれました。
そのことが嬉しかったので「快青」に決めました。

幸いお腹の中にいるうちに名前を決めることが出来たので、妊娠中の大きなお腹をさすりながら「かいせいくん」と名前を呼びかけてあげることが出来ました。
私達の声に反応してお腹の赤ちゃんが動き出すと主人はとても嬉しそうに微笑んでいました。

出産を終え、元気な男の子が新しく家族となりました。
病室に親族が集まったところで主人が名づけ用の用紙に書いた名前を発表し、そこに込めた意味を説明していました。
みんなその名前に快く頷いてくれました。
私達からの最初のプレゼントに素敵な名前を贈ることが出来たのは一生の宝物です。 

すくすくと大きくなる息子も気が付くと今年小学生に入学します。
体もどんどん大きくなっていきますが、心も名前のように大きな青空と同じくらい大きく育っていって欲しいと思います。

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