『陽碧(はるあ)』 夏の朝に産まれた太陽の赤ちゃん
投稿者:ユウヒ
私たち夫婦は、子供を授かった時に、女の子だったら私が名前をつけ、男の子だったら夫が名前をつける約束をしていました。
私たちが授かったのは、女の子だったので、私が名前をつけるこになりました。
娘に名前をつけられることはとても嬉しかったです。
私には、つけたい名前があったので、早速夫に打ち明けました。
しかし、夫は、反対でした。
私が名前を付ける約束だったので、納得がいきませんでしたが、二人の子供なので、お互いが納得のいく名前にしたいという思いもあったので、他にもいくつか候補を出しましたが、夫はどれにも賛成してくれませんでした。

夫にも、いくつか候補を出してもらったのですが、私も、夫の出す候補を気に入ることはありませんでした。
お互いに、ゆずらず、なかなか決まらないので、産まれた赤ちゃんの顔や、産まれた時の天気や状況なども参考にしながら決めようといことになりました。
そして、いざ、出産になりました。
娘は、夏の早朝に産まれました。
赤ちゃんを産んですぐに見た夢の美しい景色を名前にした、話をきたことがあり、そういうのにも憧れていたのですが、残念ながら、産後最初に見た夢はそんなに美しいものでもありませんでした。
夫も、出産に立ち会ってくれたのですが、赤ちゃんの顔や、出産の状況などから、インスピレーションを受けたということも特にはなく、赤ちゃんの名前問題は、全く解決されませんでした。
そこで、そもそも、私が決めるという約束だったので、夫が使いたいと言っていた「碧」という字を使って、いろいろ考え、画数なども考慮しながらこの名前に決めました。
「碧」は、みどりとも読むので、私が見たことのあるもので、一番美しくて、感動したものを名前にしました。
それは、ハワイなどで見ることができる、出てきたばかりの太陽が、色々な条件でみどり色に見えるグリーンフラッシュという現象です。
娘は、朝産まれなので、私の中では、産まれたばかりの美しい太陽の赤ちゃんをイメージして考えた名前です。
名前のお蔭なのか、娘は実際に晴れ女で、雨で困ることが全くありません。
性格もからっとしていて、太陽のようで本当にこの名前にしてよかったと思っています。