『一心(いっしん)』 ONE LOVE,ONE HEART

私の息子の名前を考え始めたのは、まだ妊婦検診中で男の子か女の子かわからない頃でした。
男の子だったら…女の子だったら…という風に両方の名前を考えるのは、楽しく嬉しい作業でした。
いざ、これにしようと考えたとき、自然と両親や会ったことにないご先祖様の事が思い浮かび、由来のある名前にしたいと考えるようになりました。
良い意味で、今流行りのキラキラしたものでなく、血筋を感じさせるような意味と重みのある、そんな名前が良いと思いました。

私の実の父親、義理の父親共に、名前に一という漢字が入っています。
この一という漢字は、私の中では絶対外せませんでした。
両方の父親にとっても初孫というというところでも、一という漢字は特別なものに思えました。
変な話なのですが、幸か不幸か一という漢字だけ先に頑なに決めてしまったが為に、その後はなかなか苦戦しました。
名付けに悩んでいたある日、主人の名前の一文字の中に、心という漢字があるのに気づきました。
両祖父と、父親の名前を受け継ぐ「一心」。
すぐに迷いなく決まりました。

名字とのバランスも悪くなかったので、ホッとしました。
ただ、妊娠中とは不思議なもので時間がたつにつれて急にブルーな気分になってしまい、本当にこれで良いのか、もっと良い名前があるんじゃないか。と心配になってしまいました。

そんな時に、偶然見た木村拓哉さん主演のテレビドラマで、ひょんな事から自信を持つことになります。
ドラマの中の木村さんとその父親役の名前が、偶然にも「一心」と、私の義父の名前と一致していたのでした。
まだ性別も判明していない時期でしたが何となく偶然とはいえ、そうは思えずに男の子かも…胸を踊らせたのを覚えています。
迷っていた気持ちはどこかに吹っ飛び、男の子だったら絶対一心だ。と決めた瞬間でした。

一心は英語でONE HEARTです。
大好きなボブマーリーの有名な曲の一節で、ONE LOVE,ONE HEARTという節があります。
愛とハート、世界平和、平等、和を示し願う素晴らしい曲なので、これも、私たちにとって由来としては申し分ない名前だと思えました。