『亜多夢(あだむ)』 2カ国の血が流れる我が子にワールドワイドな名前を
投稿者:Shams
アラブ人と結婚した私の息子はアラブと日本の血が流れています。
つまりは2カ国の間に生まれたハーフです。
当時、息子の出産は夫の母国でしたので、息子の名はまず先にアラブでつけられる名をいくつか挙げていきました。
候補に挙がっていたのはアダム、アムル、アミール、ラミなど。
その中から日本でもなじみがあって、漢字に当てはめやすい「アダム」を選びました。
アダムは漢字で書くと亜細亜の亜、多い夢と書いて「亜多夢」。
アラブの血のほかにアジアの血が流れた息子に多くの夢をもって育ってほしいという願いでこの漢字にしました。
アダムは日本でも「アダムとイブ」のお話で知られていますし、イスラム教徒の私たちにとっても馴染み深いです。
実際に、アダムはイスラム教の聖典「コーラン」にも人の祖として最初の預言者として登場します。
そういったことからもこの名前を命名しました。
アラブ諸国だけでなく、世界的にも通用する名前なので、将来はワールドワイドに活躍できるような人に育ってほしいなと思っています。
これは余談になりますが、アラブ諸国ではイブラヒム、ムハンマド、アハメッドなどの名が非常に多く、とくにイスラム教徒が多いアラブ諸国では預言者ムハンマドからわが子にムハンマドと名付ける親がとても多いので、街中で「ムハンマド!」と叫べば多くのムハンマドさんが集まってくるでしょう。
それだけ多いと「○○の息子のムハンマド」などと説明が必要になってきます。
やはり息子の名前を決める際に家族に「ムハンマド」の名を勧められましたが、とても素敵な名前だとは思いつつも、お友達や家族にも多い名前だったのでやはり「どこのムハンマドくん?」と混乱しないためにも、ほかの名前候補を考えました。
今の時代、キラキラネームが増えているので、私たち世代の親にとっては昔、耳にしなかった名前を覚えるのってなかなか大変ですよね。
でもわが子の名は日本では少ないですが皆さん「アダムとイブ」で覚えてくれているようです。