『碧唯(あおい)』 たった一つのたからもの

投稿者:てらしましま

お腹に赤ちゃんがいると分かってから、毎日主人と名前について話し合ってきました。
私の通っていた産院は生まれてくるまで性別を教えていただけないため、男の子でも女の子でもどちらが生まれても困らない名前を毎日一生懸命考えていました。
そんなある日急に思いついた名前が「あおい」でした。
これなら男の子ならかっこいいし、女の子なら清楚なイメージがある!と思い、また苗字につなげてみるととてもしっくり来たため赤ちゃんの名前は「あおい」に決まりました。

次に重視した点が画数です。
こちらも男の子バージョンと女の子バージョンで候補がたくさんありました。
分厚い画数の本を購入し、将来幸せになれる画数を考え計算する毎日でした。

妊娠9か月に入ったある日、私の体調が急激に悪くなり緊急入院することになってしまいました。
医師から告げられた言葉は「これ以上妊娠を継続できない」というものでした。
このまま妊娠を継続したら母子ともに危険であると言われ、それからはただひたすらお腹の赤ちゃんの無事を祈り続けました。
緊急帝王切開で生まれた赤ちゃんは、低出生体重児であったため小さかったですが元気な女の子でした。

「あおい」に漢字を急いでつけなければと主人と一生懸命考えているとき、ふと思い出したことがありました。
もともと病気がちだった私は妊娠を優先し、新婚旅行へ行くことができていませんでした。
二人がいきたかった場所は沖縄です。
思い出したのは、あのきれいな、だけど二人ではいかれなかったあの海でした。
あの海のような女の子に育ってほしいと思い、また早産であったにも関わらず元気で生まれてきてくれた私たちの宝物に「たった一つのたからもの(エメラルド)」の意味を込めて「碧唯」と命名しました。

そんな碧唯ちゃんはすくすくと成長し、とうとうあのきれいな沖縄の海を見る日がやってきたのです!!
1歳と1か月のときです。
私は碧唯ちゃんに感謝をしています。
あの日、あの海を一緒に見ることができたのは碧唯ちゃんが元気に大きくなってきてくれたからなのですから。
私はこのたからものを自分の命に代えてでも守っていきたいと思っています。

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